縄文叙事詩ホツマツタヱ

検証ほつまつたゑの編集長とらさんがリリース

【ホツマの論点】 「常識」は移り変わり、秀真は伝え残る <89号 平成29年2月>

 アメリカでトランプ大統領が誕生しました。就任演説をつらつら読むと、平易な言葉遣いで祖国第一、庶民第一を宣言しています。真っ当な主張に思えました。歴史上「強権主義者」は、たいがい「偉大な」「神聖な」という飾り文句で「虐げられた者たち」を奮い立てる手法を採るものゆえ、今後を注視ですが、動きは素早いです。

 欧州でも呼応して民族主義保護主義的言説が活気を帯びてきていますので、世界は大きく変わっていくことになるかも知れません。

 圧倒的な時代風潮は、「常識」として動かすことの出来ない世の中の「前提」を形作り、人びとの思想と行動を呪縛しますが、案外、崩れ始めるともろいものであったりします。

 今では「奴隷貿易」などあり得ない所業と看做されますが、かつては紳士の正業でありました。列強が植民地を「経営」することは文明化であるとされた風潮もありましたし、植民地を独立させた我が国の戦いが侵略と断罪される「常識」もありました。「共産主義」という亡霊が壁を造り、紛争を巻き起こす時代もありました。「グローバル経済の発展は無謬に至善」と云う考え方も、いずれ過去のものになるのかも知れません。

 「人類の誕生は、(唯一)アフリカ大陸から」「(我が国の)古代の文明はすべて大陸から」という「常識」も、あっという間に崩れ去ってしまう、或るひと時の儚い「思い込み」と棄却されるときが来ても、もはや驚きません。いずれにせよ「豊かさ」だけではない輝きを日本は取り戻していくでしょう。

 筆者は昭和に生まれ平成を生きて参りましたが、新たなる御世を経験することになるのでしょうか。移り変わる「時代の常識」を超越して、真実を求め、為すべきことを日々践んでいきたいと思いますが、心は明るく晴れやかです。

 先々は不透明でも、ホツマの道標を手にすることが出来た私たちは、ご皇室を仰ぎ、祖先を敬い、「イセノミチ」を歩むことで迷うことなく生きていけます。
あらためまして皆さまと新春を寿ぎ奉りたいと存じます。

 「わが国と世界の人々の平安を祈ります」(新年二日、聖上のお言葉)

わたしたちの国柄を至高に象徴するオオキミのお言葉は、今も昔も何と美しく慈愛に満ちたことかと、外つ国の諸王の言説にふれるたび深く心に致します。

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トランプ大統領が就任して、就任演説を視聴して書いた新年の巻頭文です。今、読み返すと不思議な感じがしますが、第一印象が良かったのですね。

しかし、親しみが持てたその就任演説よりも、やはり
新年二日の聖上のお言葉にこそ、こころ惹かれるものがあります。そこに美しい国柄のすべてが象徴されているからです。

この美しい国、ひのもとやまとを守り伝え甦らせねばなりません。

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とらさん原田峰虎|note