縄文叙事詩ホツマツタヱ

検証ほつまつたゑの編集長とらさんがリリース

【ホツマの論点 皆様のおかげで創刊二十年】  <120号 令和4年4月>

 『現代用語の基礎知識』(自由国民社)の初代編集長で、経済学者PFドラッガーを我が国に紹介した花形編集者・松本善之助氏が、趣味の古本屋街巡りで見つけた3アヤ分の写本。ホツマツタヱの再発見は1966(昭和41)年の夏でした。松本翁は当時47歳で、個人的に求道月刊誌『盲人に提灯』を編集発行していましたが、これを改題し、研究誌月刊『ほつま』を発刊します。1974(昭和49)年の二月の創刊です。以来、二十年間、1994(平成六)年九月まで通巻248号を独力で編集発行し、ホツマ研究を牽引されました。

 二度の大病を乗りこえて写本探索と原文解読に命を削られた松本翁の「求道」は、門人の鏑邦男氏に受け継がれました。「先生が灯し続けてきたホツマの灯を絶やすことなく、そして蒔かれた種がいま漸く芽を出したところです。これが大きく育ち拡がるよう努力しなければの思いで一杯です」(『ホツマ』創刊号 平成七年一月 巻頭言より)

 鏑氏は仙台が活動拠点でしたし、その月刊誌は個人研究発表ならびに主宰する会報の性格が色濃かったので、東京で松本先生を囲んで研究会を継続していた赤坂例会の有志が、あらたな試みに挑戦します。自由な研究発表の「場」としての小誌『検証ホツマツタヱ』創刊です。小誌は、2002(平成十四)年、隔月刊の研究同人誌として歩みを始めました。以来編集長は交代を重ねましたが、このたび創刊満二十年、何とかハタチの成人を迎えることが出来ました。熱心に投稿下さる寄稿者ならびに愛読者みなさまのお蔭と深く感謝申し上げます。

 奇跡の昭和再発見から半世紀を経て、ホツマツタヱを取り上げた一般書物は多数出版され、あわ歌やヲシテアート、あるいはフトマニ占いなど裾野を広げて認知が進んできていますが、研究は実にゆっくり少しずつその成果を結実させるべく動いています。開花を待つ蕾が、いよいよ膨らんでいる状態と云えましょうか。現在のところホツマ研究の定期刊行物は、本誌の他には存在しません。もっと執筆者を増やして増ページしたいと、はやる気持ちもありますが、まずは若い力を仲間に入れて、継続を確実にしたいと切に願うハタチの春です。

 長年にわたり本誌を支えつづける発行人の宮永様、主筆の今村様、デザイナーの安達様、先学諸先輩の皆様、愛読者の皆さま若い寄稿者皆様の期待に応えるべく、健康長寿で宜しくお願い致します。(三代目編集長とらさん)

++++++++++++++++++++++

創刊満20年を迎えた号の巻頭文です。三代目編集長のわたしも、既に就任から(令和6年春の今では)60号を数え、十年の月日を重ねました。これからも愛読者の皆さま、全世界の縄文叙事詩ファンの皆さまとともに学びを続けていきたく存じます。

(本ブログは、no+e ブログのミラーです)

note.com

Kindleで検証誌のデジタル本を、試験的にリリースし始めました♡