縄文叙事詩ホツマツタヱ

検証ほつまつたゑの編集長とらさんがリリース

【ホツマの論点】 ホツマツタヱが大倉精神文化研究所刊『神典』に収録される日 <86号 平成28年8月>

 大倉精神文化研究所という公益財団法人があります。「東西両洋における精神文化及び地域における歴史・文化に関する科学的研究及び普及活動を行い、国民の知性及び道義の高揚を図ることにより、心豊かな国民生活の実現に資し、もって日本文化の振興及び世界の文化の進展に寄与する」 ことを目的に、昭和七年に設立。今日に至るまで数々の良書、論文を世に送り出してきました。その代表が設立当初から今日まで版を重ねるロングセラー、『神典』です。

 『神典』は、わが国の主な古典を読みやすく編集した本で、『古事記』、『日本書紀』、『古語拾遺』の全文と『続日本紀』に収録された『宣命』、『中臣寿詞』、及び『令義解』、『律』、『延喜式』、『新撰姓氏録』、『風土記』、『萬葉集』の抄録が収録されています。巻末の索引が丁寧な造りで古典愛好者に好評です。

 何故、『神典』には、『ホツマツタヱ』などヲシテ文献が収録されていないのでしょうか。答えは明白、ヲシテ文献の「発見」は、ごく最近の出来事で、研究はまだまだ始まったばかりだからです。

 本年は松本善之助翁による「昭和の再発見」から五十年ですが、現存最古の写本が見つかったのは、平成四年のことで、つい四年ほど前にも未発見文書が「再発見」されている、つまりは「埋もれていた古典」が、ヲシテ文献なのです。その原文を手に入れることは(希少本ゆえ高価でもあり)困難な状態が、十数年前までの現実でした。インターネットの普及でようやく全貌が明らかになったと云っても過言ではありません。

 アカデミズムでの研究は手つかずの状態です。まず指導教官が存在しません。本号で簡潔にまとめるように、ヲシテ文献の情報量は膨大で、古代の博物誌の性格を持ち、史実はもちろん和歌の成立や民俗文化の詳細にわたり独自の伝承を伝えています。先学の研究を基礎とする気風を重んずる学会に於いては、異端的な研究は忌避されるのが実際です。斯界の研究は、熱心な愛好者、在野の郷土史家によって細々と、地を這うように糸を紡いできたと云っても良いかも知れません。

 私たちの願いは、記紀風土記と伴にヲシテ文献がわが国の正当な「古典」として認知され、「国民の知性及び道義の高揚」に資し「精神文化」の進展に寄与できる様に尽くすことです。そのひとつの道標として「ホツマツタヱ再発見五十年のあゆみ」を振り返り、各分野の研究成果を特集号として纏めてみました。

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平成28年は、神田神保町で松本善之助翁によって再発見されてから50年の節目の年でした。わたしたちホツマ出版会では、全国のホツマ愛好者に呼びかけて東京での記者会見と、聖地高島での記念フォーラムを開催しました。

この86号は、記者会見のための特集号であり、ほつまつたゑ検証の歩みをまとめ、これからの課題を整理した増ページ号となっています。

巻頭文で触れた『神典』とは、古代史や国文学愛好者にとってのロングセラーです。我が国の基層を固成した重要典籍をコンパクトにまとめた一冊となっています。とらさんの目標は、この『神典』を改訂増刷して、ほつまつたゑ等ヲシテ文献編入させることです。心ある皆さまのお力添えを呼びかけたく存じます。

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大倉精神文化研究所 編 『神典』

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