縄文叙事詩ホツマツタヱ

検証ほつまつたゑの編集長とらさんがリリース

【ホツマの論点】光と闇の世界 <113号 令和3年2月>

世界中の注目を集めたアメリカ大統領選挙が一月二十日の46代大統領就任式で幕を閉じました。選挙における不正は、郵便による大量のなりすまし投票と片や有効票の隠滅破棄、あるいは票の重複集計などが、証拠画像や宣誓書付きの証言で無数に告発されました。あげくにドミニオン電子投票システムの外部からの遠隔操作の疑惑も深まりました。しかしながら、アメリカの議会ならびに司法はそれらを取り上げ調査することなく「門前払い」し、大手メディアも「疑惑=陰謀論」との決めつけで黙殺し、言論を封殺しました。コロナ禍に乗じて、リベラル左派は暴動、放火、略奪の牙を剥き出しにしていたにも拘わらず大手メディアは追従し、黙認されました。一方で、一月六日の連邦議会議事堂乱入は、明確な証拠も提示されないまま45代大統領陣営の暴挙と指弾され、議会と大手メディアさらにはネット巨大企業により口封じされ、魔女狩りの対象となっています。

これらの事態は、アメリカ民主主義の崩壊を意味するだけでなく、全世界にはびこる闇の勢力によって、光の側の「抵抗を圧殺する体制が完成するカウントダウンが始まっている」ことを意味します。

さて、この様に、善と悪、光と闇の戦い、二元論的相克は、西洋の哲学宗教やオリエント思想においても自明の如く前提とされる世の中の見方なのですが、不思議なことに、ホツマ伝承が描く世界においては明確に拾い出すことが出来ません。ホツマの社会にも邪悪は存在するのですが、「根からの悪」「改悛できない悪」は見当たりません。(処刑は存在しましたが、裁定が必須であり、「存在としての悪」はない)故に、最後の審判はなく、絶対悪による終末もなく、絶対善による救済もありません。

ホツマの世界観では「成長→豊穣→弛緩→傲岸/嫉妬→専横→反逆」という悪循環を、常に遠ざけようとする「慎み/自律」の心構えが強調されます。「みそぎ/はらひ」が「君/臣/民」それぞれに求められ、なかでも「君」が魁となることが求められています。仰げば尊し「斗との教ゑ」と思いを新たに致します。

「自由と平等」の追求の果てには「民のゐやすき」「天下泰平」は実を結ばないのではないか、と、「多様性を詐称する独善的な均一主義社会」化が急速に進む現代に、物思います。

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コロナ狂騒の一周年目、前回のアメリカ大統領選挙における「良識=あたりまえ」の崩壊を目の当たりにして、戦慄を覚えるとともに、その奥底の問題点に注目しました。

そのなかで、「光と闇」を考えた時に、本朝の(かつては確かにあったはずの)特殊性を感じました。本朝には、究極の「悪」が存在しなかったのです。(アンパンマンの世界観ですね😁)

なお、小誌の本号では、フトマニ読解について、宏道が平野説を解説しています。

量子もつれとは、陰陽和合の世界観であり、↑でとりあえげる「仏教でいう実相」とは、ホツマ的な天地創造を逆読みしているだけとわっしは考えています。

ところで、フトマニ占術とは、奇門遁甲などシナの占術の源泉になった世界観です。フトマニ図により、天球と運命の三層構造が最初に打ち出され、世界中に叡智のきっかけを与えました。

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(とらさんは、no+e ブログでも投稿しています)

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