縄文叙事詩ホツマツタヱ

検証ほつまつたゑの編集長とらさんがリリース

【ホツマの論点】十年目の津波 伊勢の道は破壊されるのか <114号 令和3年4月>

武漢肺炎の拡散と世界蔓延以降、あやしげな潮流が津波の様に押し寄せてきて、世界中の伝統文化と習俗がロックダウン即ち「封鎖」され、全面的に見直されようとしています。

SNSも含む寡占メディアによって危機感は増幅され、非常事態が「新生活様式」として日常化され、誰も異議を申し立てることが出来ない口封じ策が横行しています。今日「マスク不要」や「ワクチン危険」など、公的な場でいったい誰が主張できるでしょうか? あるいは「お祭りで元気に盛り上がろう」「今こそみんなで飯でも食って腹を割って話し合おう」なんて、とても口には出せない閉鎖環境が出来上がっています。

その一方で、驚くほど計画的に「少数者差別」「性差別」「弱者差別」を「根絶」するためと称して、私たちが連綿と続く歴史の中で育んできた伝統的価値観の破壊工作は、進行しています。

なかでも、「選択制夫婦別姓制度の導入などの婚姻制度の見直し」や、「旧宮家皇籍復帰の完全阻止&女系天皇推進目的の秋篠宮家バッシング」は、「性差根絶=絶対善」の勢いに乗り、強引に進められています。

「別に今まで通りでいいとわたし的には思うけど、そんな私は時代遅れなのかしら」と、(「トの教ゑ」の精神を無意識的に継承する)良識ある人々を黙らせる圧力、空気感が、濃くなっています。

縄文時代の昔から一万数千年、アマテル太御神の時代には成文化されて既に三千数百年、秀眞傳天地巻編纂以降から数えても二千七百年、連綿とその精神が継承されてきたのが(「トの教ゑ」の根幹をなす)「伊勢の道」でした。我々日本人にとっては当たり前すぎて議論どころか認識対象でさえなかった文化習俗、生き方であったにもかかわらず「伊勢の道」は、今、破壊されようとしているのではないでしょうか。

「より自由へ」「先進的な」「認め合い分かち合う」などの甘い囁きに騙されていると、気付かぬうちに、私たちが学び続けている「ホツマな価値観」「日本人を日本人たらしめている原理原則」を失うばかりか、ひとがひととして生きつづけるための根源的に大切な何ものかを失ってしまうことになるのと思うのは杞憂でしょうか。

十年前の津波では、日本人は世界中を感嘆させる「つながる強さ」で危機を乗り越えました。今度の津波は、目に見えにくく、耳触りは優しそうです。無知な善意を惹きつける魔力があります。

「伊勢の道」とは何か、それを知るものだけが、坑道のカナリアなのかもしれません。

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コロナ騒ぎが日本で本格化して1年の春。急速に進む伝統破壊、人間性破壊、社会の解体に警鐘を鳴らし、心ある輩へのエールを贈った(つもりの)巻頭文です。

それから今日(令和6年春)まで、更に三年が経過しましたが、世界の分裂はより極まり、破滅への道に安穏と(恐怖で)身をゆだねる人々と、再生へ向けて覚悟をもって(でも笑顔で)挑む仲間たちへと分断されつつあるように思えます。