縄文叙事詩ホツマツタヱ

検証ほつまつたゑの編集長とらさんがリリース

【ホツマの論点】 モモソ姫が突いたホトは何処のホト? <126号 令和5年4月>

本誌124号で書いた「トホコ(斗矛)の元はホト&ホコ」にはかなりの反響があり、ホツマツタヱの根底に流れる女性尊重の思想に多くの方々の関心を頂きました。イサナギとイサナミが伝授した「斗矛の教え」は、「慈愛と武断」だけを意味するのではなく、「陰陽すなわちオンナとオトコの睦み合い」の大切さを説く教えと解釈した仮説を提示したものでした。

その続編というわけではありませんが、次に考えたいのは、「モモソ姫のホト」です。

第七代孝霊天皇と内侍のヤマトクニカ姫のあいだに生まれた三つ子の一人「ヤマトモモソ姫」は、霊感に優れ、崇神天皇の危機を「謎歌」の読み解き等で救った姫です。ホツマの34アヤでは、その後に姫は「オオモノヌシの妻となる」ものの、オオモノヌシは「夜には来たりて昼見えず」という有様だったので、姫が「君の御姿」を見たいと懇願すると、翌朝、姫の櫛笥の中に「小蛇」の姿で現れたそうです。「けして驚くなよ」と釘を刺されていたにもかかわらず「驚き叫び泣く」反応をした姫に神は、「恥をかかせた」と神は消え去ります。二度と戻らなくなってしまった神を偲び、天を仰いで姫は「恥」と嘆いて自死します。その際に、姫は「箸に御ホトを突き罷る」と記されているのです。有名な「箸墓伝承」の物語です。

箸墓伝説や神婚譚は、人口に膾炙されたらしく書紀でも記述されています。紀では「即ち箸にて陰を撞きて薨りぬ」とあります。「陰」とあるので「女性器」と理解され、ホツマ研究者の多くもそのように解釈しています。

けれども、これは、「喉を箸で突き刺して自死した」と読むべきではないでしょうか。

そもそも「ホト」は、女性陰部もそうですが「窪んだところ」を指すもので、地形でも「ホト」とは「窪地」です。「のどぼとけ」は、現在は成人男性のどの「出っ張り」を云いますが、「座仏像の形」はこじつけです。元々は、喉のくぼみを「ほと・ほとけ」と呼んだのでしょう。女性器と同様に「命をつなぐ大切な(窪んだ)場所」だから「ホト」なのです。

武家の女に限らず、女性が覚悟を決めて自害するときは喉の「ホト」を突いて命を絶ったのです。

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記紀伝説に惑わされて、多くのホツマ愛読者も読み解きを間違えている(と とらさんは考えている)「箸墓伝承」の新解釈です。

記紀伝承は、当時は漢字翻訳されていたホツマツタヱを半島系の帰化人たちが彼らの独特のセンス(!)で、かなりエログロ歪曲されている部分が目立ちます。

みなさんは、如何お感じになりますか?

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