縄文叙事詩ホツマツタヱ

検証ほつまつたゑの編集長とらさんがリリース

【ホツマ辞解】 ~大和言葉の源流をさぐる~ その① 「ことは」と「ヲシテ」 <90号 平成29年4月>

 ヲシテ文献には、「ことは」と「ことのは」の表現がありますが、

「ことのはなくて」ホツマ1綾
「ほとのことのは」フトマニをやま
「ことのはお」ミカサ

として使われる「ことのは」は、文字数を(五七に)調整するために「の」が加えられたもので、原型は「ことは」であると考えられます。

 「ことは」は、現在は主に「言葉」と漢字表記されますが、「ば」でなく「は」が、原型でしょう。「口に出したもの」「表現したもの」の結果、成果物が「ことは」です。「葉」は「断片」を表現した漢字表記ですが、『言果』という意味を見逃せません。

 「ことは」は、「こと」「は」に分解されるわけですが、「こと」の意味には、「言」以外に「事」「如」「箏」などがあり、すべて「発せられて意味(あるいは力)を持つ」ものを表現するように思えます。

 ホツマには、「まくらことは(枕詞)」という表現がありますが、「(当時は人口に膾炙した、誰でも知っていた)過去の出来事によって想起される、一定のイメージを持つ(歌謡につかう)詞」です。

 「箏」は一見異質な感じがしますが、「音を発することで呪術的な力をもつ」楽器の代表としてその名をもつのでしょう。

 「たみのことは」など、臣民が主に「ことは」を使うのに対し、神、キミは「のり」「のと」を主に使います。「のとうた(宣歌)」「のこと(祝詞)」「のりこち(宣言)」などの類語があります。

 「ヲシテ」は、「音で発せられたもの」ではなく「文字」「印章などの形象」で発せられたものです。故に、「文書」「称号」「証書」「法令」を表現することもあります。
<参照資料 駒形「ほつまつたゑ解読ガイド>

++++++++++++++++++++++++

とらさんが三代目編集長に就任してからの【ホツマの論点】をリリースし終わりましたので、これから、【ホツマ辞解】連載をご案内していきます。

「ホツマ辞解」では、ホツマに用例がある重要語を取り上げて、その根っこの意味を探り、類語との違いを考察したりして、大和言葉の源流をたどる試みを続けています。

初回のこの論考では、「言葉」と、ホツマツタヱの記述文字である「ヲシテ」を取り上げました。

「ことは」の「こと」と、楽器の「箏」とにつながりがあることは、重要なポイントです。さらに、この論考では言及していませんが、「こと」が、「九十」である点も、見逃せないと思います。「1.2.3.、、、」と始まるなんらかの発動が、極まるところが「、、、9.10」つまり「こと」だからです。

つまり、大和言葉では、「始めに言葉あり」ではなく、「極まりが言葉となる」なのです。

www.youtube.com