縄文叙事詩ホツマツタヱ

検証ほつまつたゑの編集長とらさんがリリース

【ホツマ辞解】 〜大和言葉の源流を探る〜 ㊺「あまさかる」 <130号 令和5年12月>

 アマテル大御神の正后セオリツ姫は、イミナ(本名)をホノコと云います。セオリツホノコには、複数の称え名(と形容詞)があり

① アマサカルヒニ ムカツ姫
② サクナダリ セオリツホコノ
③ サクラタニ タギツセノメ

などが記述されます。

 セオリツホノコは、大山祇神元祖サクラウチの娘で妹のハナコと共にアマテルに宮入りしました。

 ホノコの容姿と品性が聖なる気品を帯びていたためでしょうか。はじめて対面したアマテル神が(本来は妃が歩み参じる慣例のところを)みずから宮の階段(きざはし)を下って姫に近づいたようです。その場面が、あまりに印象的だったのでしょう。

 アマ(天=アマテル神)【みずから】下がる、その
 ヒ(日=アマテル神)に【正面から】向かう姫

 と称えられたのです。

 サクナダリは、「滝」や「渕」「瀬」に掛かる言葉で、勢いよく水流が落ちてくる様を表します。なので、

サクナダリ セオリツは、「勢いよく流れ落ちる瀬の」という光景を表します。さらに「セ」は、「妹背」の「背=男性」を掛けていますので、「男性から勢いよく上段より駆け下りてきた」という心象も描いています。よっぽど駆け足の如く下りてこられたのでしょうか。

 この表現は、かなり人口に膾炙されていたらしく、大祓詞にも、

『佐久那太理(さくなだり) に落ちたぎつ速川(はやかは) の瀬に坐す瀬織津比売と云ふ神、大海原に持ち出でなむ』と云うくだりが残っています。

 サクラタニ タギツセとは、タニノサクラウチと通称されたホノコの実父・桜大刀自に由来するといえましょう。タニノサクラウチは、アマテルの御所であるイサワ宮に桜と橘を奉献しましたが、大山祇神の神木である「桜」をこのうえなく愛していました。サクラウチは、「桜うち(植ち)」を意味し、また、サクラウシ「桜大人」とも呼ばれていました。ですが、同時に「タギツセ」とは、「滝のような男性」ともとれますので、

① 滝のように清らかで雄々しい父に育てられ
② 滝のように下ってきたアマテルに愛された

と云うホノコ姫の人生を表現するものとも解釈することが出来そうです。

(駒形一登「解読ガイド」参照)

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ゆいちゃん応援しています。 加々見さまいつも御守りありがとうございます。

富士信仰で「外八海」巡拝地のひとつになっている桜が池も瀬織津姫の聖地です↑

とても貴重な記録映像です↑ セオリツヒメ信仰の深さを感じさせます

法華経信仰に上塗りされている七面山もセオリツ姫の聖地です↑