縄文叙事詩ホツマツタヱ

検証ほつまつたゑの編集長とらさんがリリース

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【ホツマ辞解】 〜大和言葉の源流を探る〜 ㊸「てにおは」 <130号 令和5年12月>

「てにをは」は、漢字では、【弖爾乎波・天爾遠波】等と表記し、日本国文学では重要な用語です。 日本語を特徴づける用法のひとつに「助詞」の活用があり、「てにをは」は、その助詞を総称する用語として古くから認識されています。「てにをは」が総称となっ…

【ホツマ辞解】 〜大和言葉の源流を探る〜 ㊷「いはとひらき」 <129号 令和5年10月>

「天の岩戸開き」は日本神話の重要場面です。『諸カミは イハトの前に かしまとり これぞトコヨの 「ナガサキ」 や』ホ7 『君 笑み 細く 窺えば イハトを投ぐる タチカラヲ 御手 取り出し 奉る ツハモノヌシが しめ縄に 「な返りましそ」』ホ7 ソサノヲの狼…

【ホツマ辞解】 〜大和言葉の源流を探る〜 ㊶「あめのふし」 <129号 令和5年10月>

ホツマツタヱに「やくどし/厄年」という言葉はありませんし、「やく/厄」という言葉もそもそも記述がありません。しかしながら、男女の厄年に通底する概念はあり、 『然れど父は 鈴 四十穂 母は三十一穂 アメのフシ 宿れば当たる 父の汚穢 男の子は母の 隈…

【ホツマ辞解】 〜大和言葉の源流を探る〜 ㊵「あな」 <125号 令和5年2月>

縄文の教え88 より 古語辞典で「あな」を引くと「感情の高まりから発する語。喜怒哀楽いずれにも使う」(三省堂全訳読解第三版)とあります。ホツマでは、 『両神 叔母を 称ゑます キクキリ姫も あなかしこかな』ホ4 『なく皇子の 声ききとれは あな嬉し』ホ…

【ホツマ辞解】 〜大和言葉の源流を探る〜 ㊴「けくにとみ」と「いわひぬし」 <123号 令和4年10月>

縄文の教え88 より アマテルが基を築いた徳治の原則には、両羽の臣による分権輔弼の仕組みがありました。鏡の臣と剣の臣によってバランスをとる、という近代の三権分立にもつながる治政の要諦でした。けれども、神武の大和朝以降は、両羽制が形骸化されてい…

【ホツマ辞解】 〜大和言葉の源流を探る〜 ㊳「やまさかみ」と「うをまさ」 <123号 令和4年10月>

ウツロヰの神は、捉えどころの難しい神さまです。 ホツマに登場する神々は、そのほとんどが「人格神」であり、生前は「○△守」「○△主」という意味の「カミ」として地方や役職を司る方々でした。つまり、元は生身の人間です。逝去した後も、偉大なる貢献をした…