駒形一登 全仕事 0024

酒 2013-01-12 21:37
ホツマは酒のことを、「さけ」「ささ」「ささけ」「みき」などと言い表し、
その起源について次のように伝えている。
クニトコタチの時代を「トコヨ」と言うが、その末期に「スクナミ (少名御神)」 という国守が、琵琶湖南岸の「ヰノクチ (井口・水口)」という地域を治めていた。
スクナミは、すずめが竹株に籾を入れるのにヒントを得て、はじめて酒の製造に成功する。
スクナミは造った酒を、御酒(みき) と称して都にいる君(きみ) にささげる。
都は越国 (越前国) の「ヒナルノ岳 (日野山)」にあり、モモヒナキとモモヒナミが、今まさに新たな君とならんとしていた時であった。
三月三日、二人は、宮の庭に植えた桃の花の下で、その酒を酌み交わす。
器に注いだ酒に逆さの月が映り (さかづき) 、優雅な雰囲気を醸し出す。
まずモモヒナミが飲み、気分が高揚する。次にモモヒナキが飲む。(三三九度)
こうして二人は結ばれ、君となった。
モモヒナキは、スクナミを褒めて「ササナミ」という名を授ける。
また「ヒナルノ岳」は「ヒナが岳 (雛ヶ岳・日永岳) 」と称えられるようにもなった。
ざっとこんなストーリーである。
スクナミは、酒壽 (さかほがい) 祝詞の中に周玖那彌伽未 (スクナミカミ) として出てくる。
スクナミが治めた琵琶湖の南岸には「ヰノクチ山 (猪口山)」 (現在の繖山/観音寺山) があり、その西麓に沙沙貴神社 (ササキ神社) がある。
この一帯を古くは「鷦鷯郷 (ササキノゴウ)」「篠笥庄 (ササケノショウ)」「沙沙貴郷 (ササキノゴウ)」「佐佐木庄 (ササキノショウ)」などと称した。
この神社の祭神は「スクナヒコナ (少名彦神)」となっているが、本来は「スクナミ」だったと思う。
現在も、沙沙貴神社神饌田で御田植祭・抜穂祭を行い、収穫した米で醸造した「神乃滴」という酒があるという。
スクナミは、モモヒナキから「ササナミ (細波・漣)」という名前を賜るが、辞書によると、これは琵琶湖の南西岸地方を指す名前である。
またすずめが籾を入れたという竹株。
竹は「笹の幹 (ささのみき)」であるし、竹株は「笹笥 (ささけ)」である。
「さけ」「ささ」「ささけ」「みき」 これらの語源を考えてみよう。
「さけ」は「さく」の名詞形で、「さく」は「咲く・栄く・繁く・優く」であり、意味は「UPする」である。
「ささけ」は「ささく」の名詞形で、「ささく」は「捧ぐ・繁々く・騒々く・誘く」であり、意味はやはり「UPする」である。
「ささ」は「さす」の名詞形で、「さす」は「栄す・繁す・誘す・騒す・精す」であり、意味はやはり「UPする」である。
「みき」は「みく」の名詞形で、「みく」は「満く」であり、意味はやはり「UPする」である。
したがっていずれも「栄え茂るもの」「高め・熟成・醸成・精製したもの」、また「気分を高めるもの・気を誘うもの」と言うような意味となる。
関連ページ:ホツマツタエのおもしろ記事(4)『ひなまつり』
関連サイト:http://gejirin.com/hotuma02.html
:やまとことばのみちのく(2)
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コメント
ウチの娘の世代でいふ
「アゲ アゲ」で御座るかな (*^O^*)
宏道 | 2013-07-08 20:12 |
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イスラムでは、悪魔の飲み物。仏教では、在家信者五戒のひとつ。ヒンドゥーもほぼ否定的。モルモン禁止。ユダヤとカトリックは神との契約の証としてワインを認める。
嗚呼、日本に生まれて良かったー
ところで、こんな落書きも、、、
飲酒が宗教を信仰するより優れている八つの理由
一、未だ酒を飲まないというだけの理由で殺された者はいない。
二、飲む酒が違うというだけの理由で戦争が起こった試しはない。
三、判断力のない未成年に飲酒を強要することは法で禁じられている。
四、飲む酒の銘柄を変えたことで裏切り者呼ばわりされることはない。
五、しかるべき酒を飲まないというだけの理由で火炙りや石責めの刑に処せられた者はいない。
六、次の酒の注文をするのに、二〇〇〇年も待つ必要はない。
七、酒を売りさばくためにインチキな手段を講じるとちゃんと法で罰せられる。
八、酒を実際に飲んでいるということは、簡単に証明することができる。
なるほどのすけ、、、
宏道 | 2013-07-08 20:30 |
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「文明とは燃焼であり
文化とは発酵である」
といふ警句は、愚生のものだが、
さけ、しょうゆ、みそ、みりんをはじめ発酵食品に囲まれる本朝の伝統的食卓は、まさしく高度な文化的生活。
発酵は幸をもたらすが、燃焼は灰をのこすのみ。
化学調味料は文明の証であり、燃焼の果てにあるのは「枯れる」行く末で御座る。
宏道 | 2013-07-08 20:40 |
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スクナミ(ササナミ)とスクナヒコナ少彦名命との混同は、ありがち、なので、
ブログ主の解説
http://gejirin.com/src/Su/sukunami.html
を要チェック。
宏道 | 2013-07-08 20:50 |
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主祭神は大山咋神。移り住んだ秦氏が氏神として祭祀を継承し、秦氏は造酒に優れていたから酒の神様になった。
境内社にスクナミ神をお祭りしてゐても良ささうなものなのに、見あたらない。
松尾七社の四大神社は、ニニキネか、ホオテミか。
衣手社は、ウヒチニ、スヒチニの面影か?
まあ、秦氏は信心深い「塗り替へ」一族だからなぁ、、、
宏道 | 2013-07-08 21:20 |
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2アヤに語られる「酒」の話を、駒さんが語ります。
わたしは、何度も駒さんと杯を重ねる機会を得ましたが、駒さんのお酒は、基本的に明るい酒で、いつも上機嫌です。
さて、古事記日本書紀では、酒の初出は、ソサノヲの八岐大蛇退治の段ですが、ホツマツタヱでは、天神4代のウビチニとスビチニの「床神酒」に始まると伝承されています。「盃」や「三三九度」、「お猪口」、「ミキ(神酒)」そして、そもそもの「サケ/ササケ」の語源についても実に簡潔に紹介されていて気持ちの良いくだりとなっています。桃の節句というと、今日では(年少な)女の子の節句のイメージですが、ホツマツタヱでは、いささか艶めかしい成人男女の交歓舞台となっており、初めてホツマツタヱを読んだ時には面食らったものです。
2アヤは、ホツマツタヱを学ぶ初心者に、是非お勧めしたい章です。
「ササナミ」は、スクナミ神(スクナヒコナ少彦名神とは別の神)が「酒造り」の功によって賜った称え名ですが、それに因む地名を、駒さんは近江の蒲生町辺りを比定していたようです。沙沙貴神社がその名残と観ていらっしゃいます。それとまた別に歌枕となるササナミを「琵琶湖南西ママ」に観ていたようです。
けれども、琵琶湖北西岸の高島市今津に酒波寺があり、高島市ホツマ研究会では、その周辺をスクナミ神の関係地と観ています。
岐阜県瑞浪市日吉町に酒波神社が鎮座し、酒波大神を祭っています。平安時代(10世紀半ば)に編纂された『美濃国神名帳』の土岐郡の部に「正一位酒波大神」と記されている古社ですから、こちらも調査したいところですが、筆者は未参拝です。
ところで、駒さんと同様に酒好きな宏道さんは、このブログにも熱心にコメントしていました (*^O^*) 、、、 読むと懐かしいのですが、相変わらず、本人も秦氏関連出自であるのに「アンチ秦氏」なコメントしてますね、この頃から、、、
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本論にはまったく関係ありませんが、この動画には、感慨深いものがあります。↓ あの、やんちゃな彼も、あの人が相手だとやはり緊張していたのでしょうね。なんだかなぁ、、、という印象です。てことー